公立高校躍進の滋賀

マッキー

2007年08月01日 01:39

 高校野球滋賀大会を終えて思ったことがある。

 滋賀の決勝は公立(北大津)対私立(近江)。ベスト4に2校も公立が(北大津、彦根東)はいっている。

 関西の他府県の決勝を調べてみた。京都の決勝以外は、兵庫、大阪、奈良、和歌山とすべて

私立同士の対戦である。大阪はベスト4もすべて私立。 私が、高校球児として活動した兵庫や

大阪などは、公立が決勝戦に進出した記憶がない。 まして公立高校が夏の甲子園に出場する

ことは、今となっては、ありえない話である。 

 そう思うと、ベスト4に2校残った滋賀の公立高校はすごい。

これは、個人的には、指導者の魅力になると思う。 彦根東は夏の甲子園なし。北大津は夏の

 甲子園1回。つまり両校とも実績はほとんどない。 でも、優秀な選手がこの2校の公立をめざす。

チームというより、その監督のもとでやりたいのだ。取材をしていても、今井監督(彦根東)

宮崎監督(北大津)のもとで野球がやりたかったという声は、よく聞く。 確かに、2人とも人間的に

素晴らしいし、めざす野球がはっきりしている。

 とくに、北大津は、宮崎監督が就任した14年前は、惨めなほど弱かった。

練習試合すら、他校はまともに相手してもらえないほどである。そこから強豪にのし上がった

すごさは、野球を知っている人ならわかってもらえるはずである。

 こうしたことからも、大阪や兵庫にない魅力が滋賀にはある。 指導者の影響力のすごさを

改めて感じた。 誤解のないように申しあげるが、ベスト4進出の私学、近江の多賀監督、比叡山の

小林監督とも、人間として尊敬でき、野球感も素晴らしいものをお持ちである。